monobank FES vol.1
初めての開催となったmonobank FES。多くの会員様にお越しいただき、大盛況の内に終了いたしました。今後も定期的な開催を通じて、会員様と交流・成長できればと考えております。引き続きよろしくお願いいたします。
3者によるLIVEセッションからスタート。リユース業界の過去・現在・未来をテーマに、国内リユース業界全体が抱える課題を業界紙・真贋研究者・質屋の視点でそれぞれお話いただきました。
マーケット全体としては成長を続けているリユース業界ですが、成長に伴って認知が拡大し、社会的責任も増しています。景品表示法の改正やフランチャイズの出店攻勢、メルカリに代表されるフリマアプリの成長鈍化等の事例を取り上げながら、中小企業や地方の質・買取店がそれをチャンスと捉えて動けていけるか、その準備には何が必要なのかを議論しました。
DAY1:2024年6月4日(火)
業界紙×真贋×質屋 LIVEセッション
株式会社リユース経済新聞社 専務取締役 編集長 瀬川 淳司 様
株式会社Myblex 代表取締役 竹林 雅夫 様
株式会社ものばんく 代表取締役 吉田 悟
海外リユース事情
株式会社ワサビ 代表取締役 大久保 裕史 様
株式会社ものばんく 営業企画部 崔 振華
国内メインのお話とは対照的に、海外のリユース事情についてお話いただきました。
リユース特化型ECや越境ECをメインに事業を展開する株式会社ワサビ 大久保様は、日本では売れないようなものでも海外で売れる可能性が十分にあること、リユースに限らず海外販路を持つことの重要性を実際の事例を紹介しながらお話くださいました。
monobank 営業企画部 崔は、昨年後半から失速している中国経済に言及し、中国のリユース業者も試行錯誤しながら販売をしていることを紹介しました。
真贋講座 Part 1 ブランドバッグ
株式会社Myblex 代表取締役 竹林 雅夫 様
日々アップデートされる模倣品。スーパーコピー、ミラーコピー、ウルトラクローンと呼ばれる本物と同等レベルのクオリティの模倣品も出てきており、買取現場では注意が必要です。実際に模倣品を見ていただきながら、最新のブランド品真贋情報をお伝えいただきました。
模倣品ブース
提供:株式会社Myblex
模倣品を実際に触っていただけるブースをご用意しました。2日間とも休憩時間は大混雑で、大勢の方に見て触っていただきました。模倣品のレベルやどこが判断ポイントか等を会員様同士でお話されている姿も印象的でした。
DAY2:2024年6月5日(水)
アイスリー 接客接遇コンサルタント 小森 真白 様
株式会社ものばんく 店舗事業部 部長 佐藤 誠
株式会社ものばんく 営業企画部 鷲尾 仁美
質・買取店における接客接遇の導入について、monobank店舗事業部での導入きっかけや社内に浸透するまでの過程を、実際の経験やエピソードを交えながら紹介しました。2016年からmonobankにコンサルティングに入っていただいた小森真白さんは「実際に他社も含めて質・買取店舗の接客を拝見すると、接客自体に触れてこなかった業界なんだと感じ、業界自体が変化することができるのではないかと希望ややりがいを見出した。長くmonobankのスタッフと関わっているが、今は先輩から後輩へ自然と指導がされており、真に浸透していると感じる。」とお話されていました。monobank店舗事業部長 佐藤誠は「自分自身も当初は面倒に感じたが、新規顧客数や買取件数という数字にも現れてきたし、接客接遇の本質を理解し始めてから、自分も含めてスタッフの行動に変化が見られるようになった」と話しました。
真贋講座 Part 2 時計
株式会社Myblex 代表取締役 竹林 雅夫 様
真贋講座2日目の時計でも、実際に買取店の現場に持込みされたサンプルを基にお話いただきました。従来から模倣品が多かったROLEXだけでなく、TAG Heuer等でも精巧な模倣品が出てきており、情報のキャッチアップの必要性を伝えていただきました。
ONE SWORD株式会社 CEO/プロデューサー 安部 謙太郎 様
ワークショップ型のマーケティング戦略講座では、リユース業者向けにカスタマイズされたファネルを使用して、各自の会社/店舗について深掘りしていきました。2時間という長丁場ですが、皆さん汗をかきながら集中して取り組んでいらっしゃいました。参加者同士で意見交換する時間も設けられ、自社で抱える悩みや課題も含めて活発にお話をされているのが印象でした。
フェスの最後は、弊社代表の吉田による講演でした。自身が質屋に戻った時や下関で手競りオークションを始めた時を振り返り、中小企業が生き残るための戦略をずっと考え続けてきたと話しました。常に変化を続けていく環境や社会の中で自分を俯瞰し、今の自分を訂正する力を持てるかどうかが重要だと言い、特にコロナ禍における手競りオークションの中止とオンラインオークションへの切替えは、正にその訂正力だったと振り返りました。